アメリカのスクールカーストが細分化されすぎていて面白い?日本とアメリカのスクールカーストの違い

 

 

どーも、キャベ太です!(@yakisobaboya)

 


先日同窓会の記事でスクールカーストの事に少し触れました。

 

www.kyabeta.net

 

 

今回はここ10年で深く浸透して行った言葉スクールカーストについて掘り下げてみたいと思います。

 

 

スクールカーストって何!?

 

学校でどれだけ目立つ生徒だったかで、カーストの何処に位置するかが振り分けられるスクールカースト

カーストで下層のグループに属するか、上層のグループに属するかで学生生活を満喫できるか否かが大きく左右されます。

 

 

スクールカーストが広まった理由

 

2000年代後半に教室内で下位グループに所属している子が「インドのカースト制度のようにクラス内で階層化が進んでいる」と、ネット上に不満を書き込んだ事がきっかけでスクールカーストと言う言葉が発生しました。

 

そもそも「カースト」とは元々インドにおけるヒンドゥー教で、上から順に、聖職者、武土、商人、奴隷、不可触民と、明確に区別がされている身分制度の事です。

 

それをなぞって書き込みをした生徒もなかなかエッジが効いていますよね笑

 

僕が中高生の時には「スクールカースト」と言う言葉自体はあったようなのですが、まだそこまで普及しておらず、知りませんでした。

 

世間一般に広く知られるようになったのは、2012年に、教育学者の「鈴木翔さん」が書いた本「教室内(スクール)カーストがきっかけです。

教室内(スクール)カースト (光文社新書)

教室内(スクール)カースト (光文社新書)

 

 

ただ、学生時代、目立つ生徒と目立たない生徒の間で生じるヒエラルキーを漠然と感じていたのは僕だけではないはずです。

 

スクールカースト」と言う言葉を初めて聞いたのは社会人になってからですが、学校内に生じる生徒間での格差を上手く表した面白い言葉だと思いました。

 

 

日本のスクールカーストはこうして決まる

 

本の学校では主にカースト上位の生徒が1軍、中間層が2軍、目立たない生徒が3軍と
軍制度で振り分けられます。

 

この軍制度は、2013年に米倉涼子さん主演で放送された 35歳の高校生で浸透したと考えられます。

 

1軍、2軍、3軍の振り分けはその学校によっての特性などもあり、多岐に渡りますが、およそはこんな感じなのではないかと考えます。

 

 

■1軍

サッカー部や、バスケ部など花形の部活でレギュラーである。

お酒落、恋愛経験が多い、コミュ力が高い、とにかく目立つ、SNSでのフォロワーや、いいねの数が多い。

 

■2軍

1軍のとりまき。

そこそこ学生生活をエンジョイしているも、1軍に気をつかっている。

 

■3軍

その他目立ため生徒。

趣味がアニメや漫画などヲタク的要素を持つ事が多い。

 

 

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大体的を得ているのではないでしょうか?

まあ、端的に言えばどれだけ目立っているかだと思います。

 

近年ではSNSがとてつもない勢いで生活を侵略し始めました。

スクールカーストでも、リアルな分野とオンラインでの分野が重要視されます。

 

SNSで面白い投稿を出来る生徒はそれだけで一目置かれます。

今の若い子達がSNSに依存し、必死になって「いいね」を稼ごうとするのも頷けます。

 

 

リア充、キョロ充、陰キャラ!?

 

軍での振り分け以外だと

リア充」「キョロ充」「陰キャラ」などがあります。

なんだか、考えるだけでも息がつまりますね笑

 

陰キャラの学生が、キャラにそぐわない目立った行動をしようとすれば、それがいじめの発端に繋がったりします。

 

明確な定義付けが無い、差別意識や序列が学校と言う場所には存在し、それを少なからず明確にしたのが「スクールカースト」かもしれません。

 

 

アメリカのスクールカーストが細分化されすぎていて面白い

 

学校内でのカースト制度は日本のみではありません。

日本では場所によっては暗黙の了解でスクールカーストが存在している、学校も多いでしょうが、アメリカでは日本以上にスクールカーストが浸透していて、細分化されています。

 

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それではアメリカのスクールカーストの振り分けを上から順に説明して行きます。

 

 

Jock(ジョック)=トップ

アメフト部やホッケー部など花形の部活に入っていて、体格が良くて、ルックスがいいことが条件になります。

部活に入っていて、体格が良い事が絶対条件になるのが日本のカーストとは違う所です。

ハイスクールミュージカル等の青春ドラマをイメージすれば分かり易いかもしれません。

性格は最悪でカースト下位の者やゲイなどを思いっきり差別します。

そんな性格であるのにも関わらず、女子からも圧倒的な人気を誇ります。

アメリカでは自分の子どもを ジョックに入れる為に小さい頃からスポーツを習わせ
るなどの傾向があり、日本以上にスクールカーストに対する執着心が強いようです。

 

Queen Bee(クイーンビー)=美女

 

女の子のトップはクイーンビーです。

日本語に訳すと女王蜂!笑

名前からしていかつすぎますよね笑

 

こちらもチア部などの花形の部活に所属していて、スタイルも良く、 運動神経が良く、派手な見た目をしております。

元気で明るい性格が特徴ですが、カーストに対する執着心がとても強く、ジョックと交際して華やかな学生生活を満喫する一方、自分達の地位を脅されない為に影で、他の女子生徒に陰湿ないじめをしている等の側面を持ち合わせます。

表面だけ見るとハイスクールミュージカルのガブリエラのような印象です。

 

 

Sidekikcks(サイドキックス)=取り巻き

 

2軍の上位連中にあたり、ジョックやクイーンビーのようにファッションに気を使っており、外見もイケてます。

しかし、あくまでも学園の中心にはなりきれず、ジョックの取り巻きとして、ジョック が気に入らない生徒を一緒になって無視したり、常にジョックの機嫌を伺っております。

 

Sidekicks の下には、Pleaer(ねだるもの)や、wannabe族む者)などの階級が存在し、細分化されています。

 

 

Pleaser(プリーザー)=ねだるもの

彼らは、ジョックやクイーンビーの周辺に位置し、何かとおこぼれをもらいやすい立場です。

また、自分よりカーストが下の連中にはたかり活動(プリーズ)をしています。

 

 

wannabe=羨むもの

その名前の通り、学園の中心にはなれず、自分より上のカーストの人を羨んでいる人達です。

 

 

Messenger(メッセンジャー)=連絡係

ここからは普通グループです。

普通グループにはMessenger、Slackerが存在します。

メッセンジャーはその名の通り、 連絡係、いわばパシリです。

 

 

Slacker(スラッカー)=バカ

上位集団の引き立て役で、特に目立つ事は無く、上昇志向も野心も無い怠け者です。

 

 

カースト下層グループnerd(ナード)

 

次からはカースト下層グループです。

 

ナードは日本で言う、ヲタクグループや、陰キャです。

アメリカのスラングで「無能な奴、まぬけ」 と言う意味で日常的に使われています。

さらにナードは細分化されております

 

geekギーク)=パソコンヲタク

bain(ブレイン)=ガリ

goth(ゴス)=ゴシップ系

subculture(サブカルチャー)=サブカル

が存在します。

これらを総称して隠キャラのナードと呼びます。

 

日本のサブカルもここから由来されており、 アメリカではあまり良い意味では使われていないみたいですね。

体育会系のジョックとは真逆に位置し、運動能力も低く、恋愛にも奥手、ファッションもダサく、容姿も悪いのが特徴です。

 

学校内での存在感は極めて低く、暗い青春時代を過ごす羽目になります。

 

ちなみに、日本人がアメリカに留学する場合、かなり特異の能力が無いかぎり、カーストはナードに振り分けられます。

 

アメコミの映画では、普段学校では冴えないナードの主人公が、大活躍してヒーローになるようなストーリーがよく存在します。

スパイダーマンの「ピーター・パーカー」などが典型的な例です。

 

フェースブックの「マーク・ザッカー・バーク」も学生時代はパソコンヲタクのギークの立ち居地だったと言っています。

 

これも日本と同じですが、 スクールカーストなんて物は社会に出たら一切関係なく、仕事が出来る人が社会では上に行くようです。

 

 

スクールカースト最下層Target(ターゲット)=標的

 

カースト最下層をナードだと思いきや、アメリカのカーストにはまだ下が存在します。

最底辺でいじめのターゲットになるターゲットです。

何かしらの理由で上位の生徒からいじめを受けています。

普通では無い外見をしていたり、 同性愛者だったり、何かしらの原因が存在します。

 

日本と違うことは、アメリカのカースト上位の人間はマイノリティーの生徒を露骨に差別する事です。

一度、ターゲットと認知されたら学生生活は最初から、最後まで地獄と化します。

 

いじめは世界共通で存在するんですね。

 

 

スクールカーストなんて気にするな

 

学生時代は誰しもスクールカーストに縛られ、生きていくと思います。

しかし、社会に出て、ある程度経験を積んで大人になったら誰しもが思う事があります。

 

「学生時代は本当下らない事に執着していたな」と。

 

前述でも記していますが、大人になって社会に出た瞬間スクールカーストなんて言う物は、白紙に戻されます。

 

社会に出てからは、自分の能力が全てです。

能力と言うのは、運動能力や外見の良さなどではなく、自分の頭でどれだけ考えて成功を掴み取るかと考える力です。

 

イケてる生徒も、イケてない生徒も一列になって、再度スタートを切り直します。

 

学生時代どのような青春時代を送っていても、大人になってから輝くチャンスは誰しも平等です。

 

暗い学生時代を送っていても全然問題ありません。

 

どうか今が辛いと思っている学生達も、投げ出さず、強いものに屈しないで下さい。

 

 

これから先の未来を切り開くのは、あなた次第です