メンヘラ彼女に振られた悔しさをバネにヒッチハイクで全国を旅した話 7日目 (博多〜山口)

 

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7日目.ヒッチハイカーに遭遇

 

結局6日目の夜、僕達は真っ暗な田んぼ道を引き返し、大通り沿いにあるネカフェに宿泊しました。

こうも連続でネカフェに宿泊しているとなんだか贅沢をしている気分になります。

7日目の朝も猛暑です。

流石に嫌になるほどの暑さです。

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どうでもいいですけど、田舎にあるネカフェって都会のネカフェに比べてとてもでっかくて、もうただのテーマパークです。

いつか全国ネカフェ巡りでもして見たいものです。

 

ネカフェから昨日稲川が案内した田んぼ道を避け、僕たちはまた古賀SAウェルカムゲートに向かいました。

明るくなってみればなんて事ありません。

昨日自分達がどこを歩いていたのかなんてさっぱり検討もつきませんでした。

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1時間程田舎道を歩くと、ようやく古賀SAに到着しました。

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額から汗が滴ります。

徒歩で進入できるSAなんて、まるでヒッチハイカーの為に作られたSAのような物です。

 

実際は高速に乗らないお客さんでもSAで買い物などが出来る様に作られたらしいです笑

 

 


 

そしてこの古賀SAで初のヒッチハイカーに遭遇しました!

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クリスです。

クリスはオランダからやって来て、福岡に上陸し、これから広島を目指すらしいです。

同志がいるとなんだか元気が湧いて来ます。

それに何より、クリスは今日この場所で初めてヒッチハイクを行うとの事です。

苦節7日目の僕らがクリスに負ける訳には行きません。

 

僕の中で、クリスVSキャベツのヒッチハイクどっちが先に車を見つけられるか対決の火蓋が落とされました。 

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15分後。

 

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クリスは今まで僕達が乗った事の無いベンツに悠々と乗り込むと去って行きました笑

 

これまでの経験値は何だったのでしょうか・・・

プライドが傷つきます。

もはや僕という人間に問題があるのでしょうか。

段々と自分と言う人間を疑い始めました。

 

そして追い討ちをかけるように更なる問題が発生します。

 

そう!財布を無くしました・・・

 

カバンの中をどれだけ漁っても出て来ません。

藁にもすがる思いでSAの総合案内所で聞くと、僕の黒い財布が1時間程前に届いたとの事でしたが、何と下道の交番に先程届けてしまったとのことです。

 

安心したような、絶望したような笑

 

そりゃ、そうだよなー・・・

他にSA内を一時間もウロついてる奴がいる訳ないよなー・・・

 

調べて見たら財布を届けられた交番まで徒歩2時間の距離でした笑

 

てな訳で僕は稲川に謝り、来た道を引き返し、徒歩で2時間かけてウェルカムゲートを降り、無事財布を救出しました。

 

そしてまた2時間かけて古賀SAまで戻って来ました。 

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圧倒的猛暑、4時間の歩行、もう足は棒です。

時間もかなり計画してしまいました。

 

そろそろ車を捕まえないと死んでしまう。

僕は残りわずかの体力を振り絞りスケッチブックを掲げました。

未来

未来

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 思いが通じたのか15分程で車が停まってくれました。

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そして後にこの出会いが僕達の旅、そして僕の人生に輝きを与えてくれるかけがえのない出会いとなります。

 

 

世界の中心で親指を立てる

世界の中心で親指を立てる

 
あの日、僕らは旅へでた。

あの日、僕らは旅へでた。

 
 

 

7日目 Part.2へ続く。 

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