【ノリで起業しようとした時の話…1】

 

 

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こんにちはキャベ太です。(@yakisobaboya)

 

メンヘラ彼女に振られた悔しさをバネにヒッチハイクで全国を旅した話

のその後の話です。 

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就職した会社をすぐクビになった…

 

そんな訳で僕はヒッチハイクの旅から帰宅後、すぐに就職をしました。

同年代が多くて楽しい職場でした。

 

「これから頑張って結果を出すぞ!」

仕事嫌いな僕が、そう意気込んでた程です。 

 

しかし入社から3ヶ月、出社した僕に衝撃の事実が告げられました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この会社無くなるらしいよ。」

 

 

 

 

 

 

 

はい・・・?

 

 

 

 

 

 

 

てな訳で、会社が無くなりました笑

正式には潰れた訳ではなく、自分がいた事業所が撤廃しました。

 

社歴が長く管理職の方達は、別の事業所に配属される事になりましたが、僕みたいなペーペーはただただ首を切られました。

 

貯金は0です。

家賃が払えません。

ニートをしてる時間なんてありません。

僕は急いで新たな職を探し始めました。

運よく派遣での仕事を見つける事が出来ました。

面接をして、すぐに採用が決定しました。

最後の就業日から1週間後には次の職場で働く事が出来る状態になり安心していました。

 

 

 


  

その時よく遊んでる友達がいました。

ダーツバーで出会った友達でした。

彼の事は以下Yと呼びます。

 

同じ年のYはダーツバーに来る常連の中では珍しく、やたらと気が合いました。

と言うより彼は、誰にでも気さくで、話し上手で、頭が良く、誰もがすぐに心を開いてしまうようなそんな性格の持ち主でした。

僕も彼に心を開いてしまった人の1人でした。

 

Yは帰国子女で、産まれがオランダでした。

国立大在学のエリートで、英語がペラペラでした。

ノリが良くヤンチャな感じがするのに、話の節々に知的さを感じるような奴でした。

 

 

彼の魅力的なエピソードがあります。

駅伝の選手だった彼は、全国でも名が知れた有名な選手で、高校にもスポーツ推薦で入学し、当時偏差値は30しかなかったそうです。

高校3年生の春、彼は足を怪我して陸上を辞めざる得なくなりました。

しかし、スポーツ推薦で入学した彼は、部活を辞めるのであれば高校も辞めなくてはならない窮地に立たされました。

マネージャーとして、部活に残る選択肢もありましたが、彼のプライドがそれを許しませんでした。

 

「走れないのであれば、勉強してこの高校から誰も行ってないような大学に入るので高校にいさせて下さい。」

彼は校長にそう直談判し高校に残り、見事1年で偏差値を30以上上げて有名国立大学に進学しました。

 

その噂を聞きつけた出版社が「本を出さないか?」と彼に話を持ってきたらしいですが、「恥ずかしいから」と言う理由で断ったらしいです。

その半年後に「ビリギャル」が大ヒットし

 

「オレもあん時、本だ出せば良かった笑」

と後悔していました。

 

 

 

その話を聞いた時、僕はYの事が一気に大好きになりました。

そして尊敬しました。

他人にどちらかと言うと興味が無い僕が、ここまで他人に興味を持ったのは初めての経験でした。

 

政治や経済に詳しいYの話を食い入るように聞きました。

大学4年の彼は既に大手企業への入社が決まっていました。

しかし彼は「本当にやりたい事はそんな事じゃ無い、近いうちに起業する。」

と、話していました。

多方面に知識がある彼は、既にいくつかの起業プランを持っていました。

 

僕も当時から「自分で何かやって行きたい」と言う気持ちが強く、Yに自分の起業プランをいくつか話しましたが、「それはここがこうだから駄目だね」と具体的に問題になる部分に焦点を当てられ、論破されました。

 

とにかくYは輝いていました。

将来有望な彼とこれから派遣社員になる自分を比べ、少し暗い気持ちにもなりました。

 

 

馬鹿でも起業はできるのか?

 

派遣社員での仕事が始まる1週間前、Yに呼び出されました。

事前に前の会社が無くなって、次の仕事が決まった事も伝えていました。

その時Yは大してそれに興味も持って無い様子でした。

 

「話がある。」

そうラインが入った瞬間、それは僕の人生を左右する大事な話の予感がしました。

彼が何を言おうと、彼の言うことに従おう。

そう決めました。

 

 

茶店でYと落ち合わせると、彼はなんの前置きもなく話し始めました。

僕が席に着くや否やDellのノートPCを広げ、パワーポイントで作った資料を見せてきました。

 

「これからオレがやろうとしている事はこう言う事で、隼人にはこれをやってもらおうと思っている。だからまず、このソフトとこのアプリをインストールして。」

 

僕の有無の意思は介さないように話を進めて行きました。

内容としては、業務用のインクジェットプリンターを購入し、企業にリースするビジネスを始めよう。と、言う事でした。

 

その後ネットで集めてきた様々なデータや、デメリット、メリットを記入した自作の資料を見せてきて、こう言う理由があるから絶対成功するはず。と、言いました。

 

完璧なまでに組み上げられたビジネスプランでした。

就業が決まっていた大手銀行への内定は蹴ったと言っていました。

 

 

迷いなんて一切ありませんでした。

尊敬するYが僕なんかに「一緒にビジネスを始めよう」と言ってくれた事に大きな喜びを感じました。

 

「分かった。」

断る理由なんて無く、そう言いました。

 

こいつと一緒なら絶対上手く行く。

そう信じて疑いませんでした。

 

それに、その時の僕はヒッチハイク旅を成し遂げたばかりで、記事にも書いたように「何でも出来る」気がしていました。

何故か旅から帰って来た人は大きな気持ちになってしまうのです。

 

「オレの人生に新しい風が吹いて来た」

「ここでやらなきゃいつやるんだ!」

 

アホなのでそう思いました。

 

 

その日の内に就業が決まっていた派遣会社へ辞退の電話を入れました。

 

 

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