2019年本屋大賞。瀬尾まいこさんの【そしてバトンは渡された】を読んで見た

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【2019年本屋大賞 大賞】そして、バトンは渡された

【2019年本屋大賞 大賞】そして、バトンは渡された

 

 

今回は全国の書店員が『今いちばん売りたい本』を決める

本屋大賞で大賞に輝いた、瀬尾まいこさんの「そしてバトンは渡された」を紹介して行きます。

 

 

 

登場人物

 

優子

物語の主人公。

幼い頃に母親が亡くなってから、何度も両親が変わると言う波乱万丈な人生を歩む。

性格は穏やかで、しっかりもので周りに流されない強さがある。

 

水戸

優子と血の繋がった父親。

産みの母が亡くなってから、梨花と再婚するもブラジルに転勤になり、優子とは離れる事に。

 

梨花

優子を高校生まで育てた母親。

自由奔放でめちゃくちゃな性格。

綺麗で異性にモテる。

間違いなく優子に複雑な人生を歩ませる事になった張本人だが、優子の為なら何でもすると言う、母親ならではの強さがある。

 

泉ヶ原

優子の二人めの父親。

お金持ちで温厚。

 

森宮

優子を高校生から育てた最後の父親。

東大卒のエリートだが、どこか抜けていて天然。

どうでもいいこだわりが多く、一見バカな感じがするが父親として強い信念を持っている。

 

 

あらすじ

 

本書の主人公である森宮優子、彼女は複雑な境遇で育ち、三人の父親と二人の母親を持つ事になりました。

しかし、本人はその境遇をコンプレックスに感じる事もなく、あっけらかんとしております。

周囲からすれば、優子は悲劇のヒロインであり、話題の格好の的となります。

しかし優子本人は誰にも負けないくらい幸せな生活を送っていたのです。

というのも、3人の父親、2人の母親から形は違えど、たくさんの愛情を受けて育ったからです。

 

小さい頃から様々な試練を乗り越えてきた優子は両親が変わる事に対し、反発せず、与えられた環境に器用に順応して行くのです。

現在の父親である「宮森」も同じように優子にたくさんの愛情を注いでおり、マイペースな性格の宮森としっかり者の優子のちぐはぐな生活は愉快で心温まる物があります。

 

しかしながら、その優子の「強さ」は今までの環境の中で形成された強さであり、実の母親の死、父親の転勤、貧困、裕福さ、様々な環境で育ちながら親達は優子を愛してくれました。

そして優子は親の愛を受けて強くなっていくのです。

 

それぞれの形での両親の愛、波乱万丈な人生を送りながら「普通」を貫こうとする優子の強さ、彼女が大人になるに連れて今まで知らなかった両親の決意が明かされていきます。

 

そしてバトンは渡された…

 

 

読んでみた感想

 

「身近な人を改めて大切にしようと思う」非常に心温まる作品でした。

 

後半に連れどんどん面白くなる物語です。

冒頭部分を読んだ時、重い話なのかと想像しましたが、読み進むに連れて優しい気持ちが広がり幸せな読後感が残ります。

 

ラストの結婚式のシーンでは涙腺が崩壊しました。

ここでようやくタイトルの意味が理解出来ます。

 

僕個人的には 芥川賞や、直木賞より「本屋大賞」の方が好みであり、毎年楽しみにしています。

「全国の書店員が選ぶ今一番読んで欲しい本」と言う事もあり、読み易さで言ったら圧倒的に本屋大賞が勝りますし、楽しみにしている人も増えてるのではないでしょうか?

 

「幸せとは何か?」

そんな事を改めて考えさせてくれる作品です。

 

 

口コミ評価

 

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購入

 

【2019年本屋大賞 大賞】そして、バトンは渡された

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