川村元気さんの「世界から猫が消えたなら」を読んで見た

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世界からもし猫が突消えたとしたら

この世界はどう変化し僕の人生はどう変わるのだろうか。

世界からもし僕が突然消えたとしたら。

この世界は何も変わらずにいつもと同じような明日を迎えるのだろうか。

 

 

 

今日は最近読んでとても面白かった本

川村元気さんの「世界から猫が消えたなら」を紹介します。

世界から猫が消えたなら (小学館文庫)

世界から猫が消えたなら (小学館文庫)

 

  

この物語は作者の川村さんが、幼い頃に飼っていた猫が突然姿を消した体験と大人になってから携帯電話をなくした体験談から想像され執筆された作品です。

基本的にはファンタジーなんですが、ドキュメンタリーであり、温かくて切なくて

読者の誰もが自分に置き換えて考える事が出来る物語です。

 

佐藤健さん主演で映画化もされています。

映画は小説とは違う雰囲気でファンタジー要素が強いような気がしました。

個人的には小説がオススメであります。

世界から猫が消えたなら
 

  

 

川村元気さんについて

 

日本を代表する映画のプロデューサーであり、電車男」「モテ期」「君の名は」「デトロイト・メタル・シティー」などのプロデュースを手掛けた。

作家としては「世界から猫が消えたなら」の他に億男等の代表作がある。

 

 

世界から猫が消えたならあらすじ

 

この物語の主人公(僕)は一匹の猫と暮らしどこか寂しい生活を送っている30歳郵便配達員の男性

余命が1週間である事を宣告され絶望する(僕)の前に(僕)とそっくりな姿をした悪魔が現れ、世界から何かを1つ消す毎に寿命を一日だけ伸ばす事が出来るという取引が行われ、これに乗った(僕)は始めに電話を消す事と引き換えに寿命を伸ばす。

最後に一度だけ電話をかけていい事を許されながらも自分にとって本当に大切な人は誰なのか分からなくなり、悩んだ挙句電話をかけた相手は三年前に付き合っていた彼女。

そこから物語が展開されていく

 

そして電話が無い世界が始まり

電話が無くなる事によって起こりうる弊害そして大切な事に気付いていく。

  

それから(僕)は寿命を延ばす事と引き換えに世界から何かを消していく。

 

世界から何かが無くなる度に起る弊害そして人々が忘れていた大事な事に気付いていく

 

そしてある日悪魔がこの世界から消そうと提案してきたのは「猫」。

 

世界から「猫」が消えたなら?

 

 

登場人物

 

僕(佐藤健

 

30歳、キャベツと言う猫と二人で暮らしている。

職業は郵便配達員で、寂しい生活を送っている。

体調が悪く病院に行くと、脳腫瘍で余命1週間と宣告される。

悪魔と取引をし世界から何かをなくす毎に寿命を1日ずつ伸ばす。

母親が死んでから父親との関係が上手く行っていない。

 

悪魔(佐藤健

 

僕と同じ姿をしているが、僕とは真反対の性格でどこか僕が本当は望んでいた性格である。

僕と取引をし世界から何かをなくす毎に寿命を1日ずつ伸ばす契約を交わす。

 

彼女(宮崎あおい

 

僕が大学時代に付き合っていた元彼女。

映画館で働いており、サバサバした性格。

僕が死ぬことを告げた時も一切驚かなかった。

 

 

ツタヤ(濱田岳

 

僕の親友であり、大の映画好き、レンタルビデオ屋で働いており、僕にお勧めの映画を勧める事に生き甲斐を感じている。

 

 

キャベツ(猫)

 

僕の飼い猫、悪魔との取引を機に喋り出す。

実はひねくれた性格をしていたが、僕の事を愛しており、僕の寿命を延ばす為なら自分が世界から消される事を厭わない。

 

 

読んでみた感想

 

この本は現代版の聖書なんじゃないか!!

思わずそんな感想を抱いてしまいました。

聖書に書いてある哲学が物語の中につまっている

そんな感じです。

  

仮に自分の命が後1週間だとしたらどうやって過ごすだろう?

自分に重ねて考えた時、色んな事を思いつきました。

でもそこで思いついた事は全て今すぐ出来る事で、本当は今すぐやるべき事ばかりでした。

 

自分にとって本当に大切な人は誰なのか?

本当に大切な時間はどんな時間なのか?

そんな事は本当は分かっていながらも後回しにし、目の前のどうでもいいはずの事に終われて続けていたんだなあと思わされました。

 

忙しくて目まぐるしい現代社会だからこそ、大切な物事は忘れずに生きていかなきゃいけないんじゃないかな?

 

 

 

読めば改めて自分の人生について考えさせられ、僕と同じようにどこか切なくて暖かい気持ちになるはずです。

 

 

口コミ評価

 

 

 

 

 

世界から猫が消えたなら (小学館文庫)

世界から猫が消えたなら (小学館文庫)