初恋の想い出について話します。

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初恋。それは甘くほろ苦いもの。

初恋。それは愛おしくて切ないもの。

 

どうもこんにちはキャベ太です。(@yakisobaboya)

 

皆さんにとって初恋とはどんなものだったでしょうか?

愛おしくて温かいものでしょうか?

それとも思い出したくない様な、苦い想い出でしょうか?

 

人それぞれの初恋の想い出があると思います。

 

僕の初恋は幼稚園の時です。

今回はそんな僕の幼稚園時代の想い出と初恋について語っていきますよ!

 

 

 

初恋の想い出【横暴だった幼少期】

 

時は遡って1998年。

東京都国分寺市けやき幼稚園。

当時4歳だったオレは荒れに荒れていた。

暴力、恐喝、思いつく限りの非行を繰り返したオレは、幼稚園では札付きの問題児だった。

 

同級生に暴力を振るい、廊下でおしっこをし、運動会のかけっこではゴールとは逆方向に向かってダッシュをし、お遊戯会の浦島太郎では予告なく仮面ライダーに変身した。

 

毎日喧嘩に明け暮れるそんな日々だった。

オレは視界に入る奴全員を片っ端から殴った。

舐められたら負けだ。

そんなオレは年少組から年中組に上がる頃には自他共に認める最強の男だった。

そして「狂犬の隼人」と異名がつけられ年中組の頭を張る様になっていた。

ひまわり組の担任のあやか先生はそんなオレに手を焼いていた事だろう。

 

行儀よく真面目なんて出来やしなかった。夜の校舎窓ガラス壊してまわった。

卒業

卒業

 

 

 


 

 1998年7月。事件が起きた。

仲間のサトシがアジサイ組にやられた。

年長組の中でも最も凶悪と恐れられていたアジサイ組のりゅうのすけに、カチカチに固められた泥団子を投げつけられ、おでこから出血したさとしは

「はやと!りゅうのすけにやられた!」とオレに泣きついてきた。

今に思えばこれはアジサイ組からひまわり組への宣戦布告だったのだろう。

 

当然、年中組の頭を張っていたオレがそんな事をして黙っていられるはずがない。

オレは出来る限りの仲間を引き連れ、翌日アジサイ組に乗り込む事を決めた。

そうこれは決闘だ。

 


 

当日の朝オレは家にある中で、最も威力の強い水鉄砲をカバンに忍ばせ幼稚園に向かった。

親友でオレの右腕だったケイタはビーガンを持ってきていた。

「こいつ、マジでやる気だ。」

ただでさえ、あの凶悪なアジサイ組に乗り込むというのに・・・

オレは仲間のそんな決意に武者震いをした。

タカシは何故かゴキブリホイホイを持ってきていた。

どうやって使うつもりだったのだろう・・・

今になって考えればマジで意味不明だ。

当事者のサトシは前日にこしらえたカチカチの泥団子を仲間に配っていた。

凶暴なアジサイ組に乗り込むのに丸腰では危険だ。という事を誰しもが理解していたのだ。

  


 

そして給食後のお昼休みにオレ達はアジサイ組みに乗り込んだ。

カチカチに固められた泥団子を一斉に投げつけた。

アジサイ組の女子達は悲鳴をあげ教室から出て行った。

そしてオレは水鉄砲を噴射し、ケイタは奇声を発しながらビーガンを噴射した。

タカシはポケットからゴキブリホイホイを一回出したがすぐにしまった。

 

しかしオレ達の奇襲は虚しくすぐに返り討ちに遭った。

泥団子は敵の急所を捉える事が出来ず、水鉄砲もビーガンも思いのほかノーダメージだった。あの時タカシがゴキブリホイホイを発動していれば戦況は変わっていたのかもしれない。

凶暴なアジサイ組は防災頭巾で俺たちの事を必要に殴り続け、オレはりゅうのすけに馬乗りになられ殴り続けられた。

その後先生がやってきて戦いは終止符を打った。

そして俺たちは先生にこっぴどく叱られ、親に連絡され家でもお母さんにこっぴどく叱られたのは言うまでもない。

 

 

初恋は幼稚園の時だった・・

 

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 そんな凶暴なオレも人並みに恋をしていた。

同級生のはるかの事が好きだった。

不良のオレとは対象的に真面目で、色白で聡明な子だった。

不器用なオレは彼女にちょっかいを出す事しか出来ない。

好きな子に、ついついイジワルをしたくなると言うのは若気の至りだ。

防災頭巾で彼女の事を叩いて泣かした事もあった。

それでも目ではいつも彼女の事を追っていた。

 

ある朝いつものように登園すると、ケイタがオレの元に駆け寄ってきた。

そしてケイタはこう言った。

「はやと!はるかがお前にラブレターだってさ!」

オレは動揺した。

チラッとはるかの方を見ると彼女は恥ずかしそうに目を伏せ俯いていた。

 

どうしてオレはあんなに不器用だったのだろう。

とにかく突っ張っていた。

突っ張る事が男のたった一つの勲章だってこの胸に信じて生きていた。

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そしてオレは言った。

「こんなのいらねーよ!!」

そしてはるかの目の前でラブレターをビリビリに破いて捨てた。

後ろで様子を見守っていた担任のあやか先生がやってきてオレの事を叩いた。

「なんでそんな事するの!!」

あやか先生はオレを叱った。

そんな事言われても分からん。

なんであんな事をしてしまったのかなんて今だに分からん。

 

はるかは泣いていた。

オレも泣き出したかったがぐっと堪えた。

泣くなんてダサすぎる。

それがオレが信じ続けた美学だった。

 

 

 


 

 2018年10月オレは25歳になった。

今年になってはるかが結婚したと言う事をFacebookで知った。

相手は大手企業のサラリーマンだそう。

どうか幸せになって欲しい。

 

 

初恋。それは甘くほろ苦いもの。

初恋。それは愛おしくて切ないもの。

 

僕にとって初恋とは甘酸っぱくて、切なくて、ほろ苦くて、思い出すだけで胸が苦しくなる。そんな想い出だ。